費用をかけない葬儀
葬儀といえばその費用の全国平均はおよそ120万円程度と言われています。
高齢化に伴いお亡くなりになる方の世間との繋がりが細くなった影響か葬儀規模が小さくなってきた昨今、親戚や近しい人だけで執り行う家族葬がシェアを伸ばしまた、コロナの影響で葬儀規模は更に縮小傾向にあります。
そんな世情もあり葬儀社では「格安」などと謳った葬儀プランをつくり提案していますが、ここでは大まかに「家族葬」「火葬式」「直葬」と言われる費用のかからない葬儀を簡単に紹介します。
家族葬
コロナ禍ですっかり定着した感のある家族葬ですが通夜を行うものと通夜を行わないものとがあり、通夜を行わない家族葬を「一日葬」とする葬儀社もあります。
- お迎え(病院などからご自宅か葬儀ホールの安置所への搬送)
- 安置(ご自宅か葬儀ホールの安置所での安置)
- 通夜
- 告別式(初七日法要も同時に行う場合が多い)
- 火葬
家族葬は概ねこの内容・流れとなりますが、いわゆる「一日葬」の場合はこの内容・流れから「通夜」を除いたものとなります。
参列人数は20人前後となることが多く小さな葬祭ホールで執り行うことも多いようです。
通夜なしの場合は通夜をせず安置から告別式・火葬となりますが、安置の間にオプションで湯灌(洗浄・お化粧、内容は幅広いです)をしたり、祭壇その他をランクアップするとその分費用がかかります。
火葬式
通夜も告別式も行わず、概ね10人以下の方で簡単なお別れを行った後火葬となるものです。安置施設の面会室等で花入れ(告別式後にお花や副葬品を棺に入れる儀式)と同じような所作と最後のお別れをすることから「お別れ葬」と呼ばれることもあります。
- お迎え(病院などからご自宅か葬儀ホールの安置所への搬送)
- 安置(ご自宅か葬儀ホールの安置所での安置)
- お別れ(告別式のようなものではなく簡易なもの)
- 火葬
内容・流れはこのようになること(葬儀社)が多いのではないでしょうか。
通夜も告別式も行わないことから祭壇等告別式関連の費用がかからないので費用をかけずシンプルにお別れ・お送りをしたいというご家族に向いているといえます。
直葬
一番シンプルで費用がかからないのがこの直葬です。
- お迎え(病院などからご自宅か葬儀ホールの安置所への搬送)
- 安置(ご自宅か葬儀ホールの安置所での安置)
- 火葬
お迎えからご安置後火葬といった内容・流れで最もシンプルかつ費用のかからない葬儀となります。参列人数はご家族単位(1~5名様)程度のケースが多いようです。
納得できる葬儀のために
葬儀プランそれぞれの内容・流れの概略は上記の通りですが、このほかに役所への手続きや棺等の用意など素人には難しいモノ・コトがあるので、多くのことを葬儀社に依頼することになります。
葬祭業とはサービス業といえるもので、費用感は施主様はじめとした皆さんの感じ方次第です。急な時は難しいですが、葬儀後のことやお墓のことなども考えて提案・サポートしてくれる葬儀社なら納得の行く形で故人様を送りだせるのではないでしょうか。葬儀とお墓など仏事一切を取り扱う会社を探すのも一つの手でしょう。
近年の葬儀社では人形供養祭など葬儀以外の供養イベントなどを行っています。人形をゴミとして捨てるのではなく、葬儀社の下調べがてらこうしたイベントを利用するのも後々良い葬儀社に出会うきっかけになります、チラシなどで見かけたら参加してみるのもよいでしょう。