永代供養と樹木葬 その違い

永代供養と樹木葬 その違い
お墓については特に近年耳にする言葉です。
業界の人間や関わりのある人間には当たり前のことですが、一般の方はそれぞれの違いが何かを知らない方が多いのです。
ですのでここでその違いと何故違いが解らないかを解いていきます。

何故解り辛いか

これは売る側の責任が大きいのかもしれません。「永代供養」も「樹木葬」もそれぞれ商品カテゴリ名ですが組み合わせて使えるからです。
「永代供養」とはコトで、それを(お墓として)形にしたものが「永代供養墓」=モノです。
ですが「永代供養」というコトはそれがサービスとして商品にもなり得ます。「樹木葬」はどんな形であれ基本的にモノであり、「永代供養」=モノと「樹木葬」=コトの組合せで一つの商品名ともなります。
この一般の方には周知されないロジックとそれぞれの意味合いから解り辛くなっているのです。

永代供養とは

永代供養とは永代に渡り供養差し上げるサービスです。読んで字のごとくでそのままです。
実際のサービスとしては、無縁仏にならない、といったら少し違和感がありますが霊園・墓地がご親族などに成り代わり永代に渡り供養(彼岸時期など)などをすることで、大袈裟な話俗世からの供養・弔いがお墓の承継者や親族などが無くなっても続くということです。
「永代供養付き」のお墓は「永代供養」というコトが付いているもので、霊園・墓地やその契約内容によりますがそのお墓の承継が途切れた場合や期限付きで購入したお墓の使用契約期間の満了後、予め決められた永代供養墓に霊園・墓地の手により改葬されるサービスが付与されたものとなります。

永代供養墓

「永代供養墓」は永代に渡り供養を受けられるお墓です。
その形はもちろん埋葬方も霊園・墓地により異なり、価格も数万から数十万まであります。多くの永代供養墓は合葬式(合同墓ともいう)をとっており他の方と一緒に大きなカロート(収蔵室)に収まります。合葬式でない「分祀」の永代供養墓を用意している霊園・墓地もありますが、地代や個別の埋葬となるので高めの価格設定となっていることが多いようです。
「永代供養付き」を標榜している霊園・墓地にはほぼ必ずこうした「永代供養墓」がありますが、殆どの霊園・墓地ではこの永代供養墓のみの購入可としており、終活などでお墓の生前購入を検討される場合で特に承継者が不在の方(ご夫婦など)は購入の検討対象とすることが増えています。合葬式の永代供養墓を購入された場合、一般的なお墓を建てて維持するよりも大きく費用を下げることができますし、万一の際はどうするという事を定められることも購入される方が増えている理由でしょう。

樹木葬

「樹木葬」いわゆる自然葬のひとつで、お墓に関する法律の中に収まることや霊園・墓地内に造りやすいこと、年間管理料の発生しない永代供養墓の需要が増えていることから採り入れている霊園が多くなっています。
形態は千差万別です。自然に還るといった意味では粉骨処理したご遺骨を布袋に入れて樹木の下に埋葬するものや、お名前などを彫刻したプレート若しくは小さな墓石(収蔵室)を樹木の周囲などに設置するものなど霊園・墓地によって様々です。
一般的なイメージでは樹木葬=永代供養墓と考えられがちですが、樹木の下の地中に埋葬するものや合葬タイプのもの以外は使用年数が決まっている霊園・墓地が少なくありません。
ただその場合でも永代供養付きとはなっていて期間を過ぎると合葬墓に改葬されるので、期限付きのものは永代供養付き樹木葬とするのが正しい考え方です。
ですから購入を検討する際、将来的に合祀されることを嫌う場合は永年使用についての確認が必要です。多くの霊園では永年使用については「相談」となっていますが、これは分祀で骨壺のまま埋葬する樹木葬に多いです。
霊園としても、骨壺を複数入れるとなると地代や収蔵室は小さな一般墓と同じになりますから永代供養付きにして将来的に空いたら再販とした方が効率的だからです。
樹木葬を検討する際は何霊位までか、(将来的な部分を含め)合葬を良しとするか嫌うか、また埋葬方の希望、これらを予め考えてから霊園探しを行うことが希望にあった樹木葬を見つける秘訣です。
くれぐれも、「樹木葬」=「永代供養墓」ではないのでお気を付けください。
ここに記した合葬式の永代供養樹木葬・永代供養付きと永年使用を選べる樹木葬のある霊園『オリーブGarden船橋』はこちら。
また地中埋葬タイプの樹木葬(合葬・永代供養墓)のある霊園『ならしのガーデンパーク』はこちら。